投稿用の漫画を描くための道具について。
古き良き時代よもう一度でGペンと紙さえあれば一応描くことはできますが、せっかく便利な道具があるので、効率的に描く方法について
著作権フリーの素材集
デッサンのための素材だけでなく、クリップスタジオであればフリーで使える柄やフォントも含みます。
ただし著作権フリー素材やパターンは安易にそのまま使うと、量産型の雰囲気が出てしまいますので、使いどころには注意したいです。
著作権侵害しないために
著作権のある画像素材でも発表する予定がなく、デッサンの練習に使うだけであれば問題ありません。
また作品に活用する場合ですが、トレースは絶対にNGです。トレースでなくても見て著作権を侵害していると解釈されるレベルで模倣していては駄目ですし、法的にクリアしていても「似ている」と思われた場合、作品の個性が損なわれる可能性があるので、この場合もNGになり得ます。
この素材としての画像の模倣は実はセンスが問われる部分で、作品のオリジナリティを法的にも読者の心理的にも確保できる範囲内でうまいこと素材として他の画像を活用できれば、かなりの省エネ効果が望めます。
例えばゴルフでスイングしている場面を描くとして、いちいち自分や友人でポーズをとって写真に撮ってをやっていたららちが明かないので(ものすごく重要な場面であればそれもいいと思います)、著作権を侵害しないレベルで、既出画像を素材として利用するのは、漫画家のセンスといって差し支えないです。
あとは3Dソフトや機能を使い、人型のオブジェクトにデッサン用のポーズをさせる手もあります。クリップスタジオにもこの機能はありますし、Blenderなどの3Dモデラーも便利です。
ペンタブレット
液晶ペンタブと板タブレットがあります。
メリット | デメリット | |
板タブ | 価格が安い(5000円~)。 重さが軽い。 扱いに気を使わなくていい 大きいPCモニターで作業できる | 自分の感覚と実際の描画にズレが生じるため、慣れるまで時間が必要。 |
液晶タブレット | アナログ描画に近い感覚で描ける。 | 価格が高い(3万円~)。 重い。 モニター機能も兼ねているため耐久性に不安 |
板タブの方がメリットが多く、液晶タブレットのほうがデメリットが多いです。
ただし筆致のクオリティが上がるのは恐らくほとんどの方が液晶タブレットですし、目の前にある絵の事だけを考えるならば液晶タブレットに軍配が上がります。重さに関してもモニターの中で原稿やキャンパスを傾けることが可能なので、大体のことは慣れればどうにかなる問題です。
板タブのメリットは色々ありますが、価格はもちろんのこと、重さが軽いというのも実はありがたいケースがあり、描き手は割と簡単に体勢を変えながら描くことも可能です。馬鹿らしい問題にも思えますが、体の負担を減らしつつ描くといのは長期的には物凄く重要なことで、場合によっては何より優先してもいいとさえ思います。
アナログのための道具
下書きやネーム用に、紙と鉛筆と消しゴム。
仕上げ用にGペンや丸ペンなどのペン類とインク、スクリーントーンとカッター、カラーリングのための絵具類と筆などがあります。スクリーントーンに関しては圧倒的にデジタルに優位性がありますが、だからこそ個性として人との違いを生み出せそうな部分でもあります。ベタ塗に関してはデジタル一択です。
PCの周辺機器
アナログで描いたデータをPCに取り込むためのスキャナー、デジタルデータをアナログデータとして出力するためのプリンタがあります。
できればモニターにもこだわりたいです。大きな画面の方が作業しやすいですし、モニターの形式でいうとTNやVAではなく、IPS方式のモニターが適しています。モノクロ領域での作業しかデジタルでは行わないのであればTNでも大丈夫ですし、どうにもならない差が生じるわけでもないので、まずは安いTN方式のモニターで描き始めても全く問題ありません。
と色々ありますが、PCとペンタブさえあればあとはアイデアがあればどうにかなります。漫画を描くための道具についてでした。